(2010/09/03参詣)
JR静岡駅から徒歩20分で到着します。
駅前から御幸通りを歩いてくると、浅間通りの入口に鳥居が見えてきます。
浅間通りの突き当たりに、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の赤鳥居があります。
赤鳥居をくぐると神門があり、さらに中へ進むと拝殿があります。拝殿の奥にある本殿は、唐門と透塀に囲まれており、木々にも覆われているため見えにくくなっています。
大歳御祖神社の御祭神は、大歳御祖命(おおとしみおやのみこと)です。
大歳御祖命は別名神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)ともいわれており、往古の安倍の市(安倍川河畔にあった古代の市場)の守護神なのだそうです。
参道を進んでいくと、左手に石段が見えてきます。麓山神社(はやまじんじゃ)への参道で「百段」というそうです。手前の小さな祠は遥拝所で、石段を登らなくてもこちらでお参りできるようです。
「百段」を登り、さらに参道を進んでいきます。
麓山神社の拝殿です。
拝殿背後にある本殿です。こちらも唐門と透塀に囲まれているため、見えにくいです。拝殿と本殿は天保5年(1834)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
麓山神社の御祭神は、大山祇命(おおやまづみのみこと)です。
大山祇命は、浅間神社の御祭神・木之花咲耶姫命の御父神です。
「百段」の下に戻って参道をさらに進むと、左手に八千戈神社(やちほこじんじゃ)があります。天保9年(1838)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
八千戈神社の御祭神は、八千戈命(やちほこのみこと)です。
八千戈命は、神部神社の御祭神・大己貴命の荒御魂(あらみたま)です。
ここから浅間神社会館の脇を通って、いったん境内から外へ出ます。
長谷通りの突き当たりにある石鳥居と総門です。総門は文化14年(1817)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
総門から中へ入ると、目の前に大きな楼門が見えてきます。楼門は文化13年(1816)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
楼門から中へ進むと、舞殿(ぶでん)があります。舞殿は文政3年(1820)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
舞殿の背後には、高さ25メートルの大拝殿(おおはいでん)があります。楼閣造りで、いわゆる浅間造りの代表的なものです。文化11年(1814)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
楼門から大拝殿までは回廊に囲まれているので、本殿を見るために回廊の外へ出ます。
大拝殿の背後にある、浅間神社(あさまじんじゃ/左手奥)と神部神社(かんべじんじゃ/右手前)の本殿です。こちらも唐門と透塀に囲まれており、木々にも覆われて見えにくいです。
文化10年(1813)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
浅間神社の御祭神は、木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。
木之花咲耶姫命は、天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)の御妃神です。
神部神社の御祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)です。
大己貴命は、少彦名神社の御祭神・少彦名命とともに、この国土の経営にあたられました。
浅間神社・神部神社の本殿の右手には、玉鉾神社(たまぼこじんじゃ)があります。
玉鉾神社の御祭神は、羽倉東麿(はぐらあづままろ)・岡部真渕(おかべまぶち)・本居宣長(もとおりのりなが)・平田篤胤(ひらたあつたね)の「国学の四大人(しうし)」です。
先ほどの回廊の出入り口を右手にして、その反対側には少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)があります。嘉永3年(1850)竣工で、国の重要文化財に指定されています。
少彦名神社の御祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
神部神社の御祭神・大己貴命とともに、この国土の経営にあたられました。
静岡浅間神社では、以上の神社をお参りすることを「七社参り」と呼んでいるようです。
http://www.shizuokasengen.net/