(2009/11/06参詣)
豊前国一の宮です。
JR宇佐駅から大分交通バスに乗り、「宇佐八幡」で下車するとすぐです。
入口のイチイガシ並木です。左側が駐車場、右側が商店街になっています。
並木道を進むと、入口の鳥居が見えてきます。宇佐神宮の鳥居はすべて「宇佐鳥居」という独特の形式になっています。
入口の鳥居をくぐり、しばらく行くと、右手に神橋があります。神橋を渡り、さらに進むと大鳥居が見えてきます。こちらはかつて大馬場と呼ばれていた表参道になります。
宇佐神宮の西側に、表参道とは別の西参道があります。昭和初期まではこちらが表参道だったそうです。
入口の鳥居をくぐると、「呉橋(くれはし)」があります。昔、呉の国の人が掛けたといわれているため、この名があるそうです。
現在の橋は、江戸時代の元和8年(1622)に細川忠利によって修築されたもので、渡ることはできなくなっています。
呉橋の左手にある神橋を渡り、西参道を進んでいくと、表参道との合流地点に手水舎があります。
手水舎を過ぎて「皇族下乗」の石段をあがり、突き当りを左に曲がると、道が二手に分かれています。
左手が上宮、右手が下宮への参道になっています。昔から「下宮参らにゃ片参り」といわれているそうなので、下宮へ進みます。
石段をあがり鳥居をくぐると神門があり、中へ入ると右手に下宮の社殿が見えてきます。
引き返して上宮への参道をしばらく進んでいくと、入口の鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐると、西大門(さいだいもん)があります。中へ入ると上宮の社殿の側面が見えます。八幡造りの本殿の屋根の先端がふたつ、少しだけ見えています。
正面のほうへまわってみます。左の一之御殿、中央の二之御殿、右の三之御殿の前にそれぞれ拝所が設けられています。
中央の南中楼門(なんちゅうろうもん)です。高良大明神(たからだいみょうじん)、阿蘇大明神(あそだいみょうじん)の二神が御門の神としてお祀りされています。
御祭神は、上宮・下宮とも同じで、
一之御殿 八幡大神(はちまんおおかみ)
二之御殿 比売大神(ひめおおかみ)
三之御殿 神功皇后(じんぐうこうごう)
です。
八幡大神は応神天皇のご神霊で、欽明天皇32年(571)に初めて宇佐の地にご示顕になったそうです。
神亀2年(725)に聖武天皇の勅願により現在の地に御殿を造立し、八幡神をお祀りしたのが創祀だということです。
比売大神は八幡神が現われる以前の古い神、地主神としてこの地で崇敬されていたそうです。
天平3年(731)に神託により二之御殿が造立され、比売大神がお祀りされました。
その後、弘仁14年(823)には神託により三之御殿が造立され、応神天皇の御母、神功皇后がお祀りされました。